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東芝三菱電機産業システム
株式会社様×外観検査自動化
ロボット導入で検査時間を50%削減!
検査精度の安定化で品質向上も実現
回転機システム事業部 中形回転機部 品質保証課
御社の業務内容についてお教えください。
プラントエンジニアリングとシステムエンジニアリングをベースに、多岐にわたる製造業プラント向け電機設備事業を展開しています。主力製品は高効率モータといわれる、あらゆる産業、世界各国で使用されている汎用機です。我々、品質保証課では、納品前の製品やシステムが求められる品質条件を満たしているかどうかを綿密に検査しています。
これまでの業務で困っていた事、
改善したかった事は?
出荷検査では製品ごとに端子箱の向き、カバーの有無など仕様が異なることから、検査員が一点ずつ確認を行っていました。そのため時間が15~25分程度かかっており、検査完了までの時間にもバラつきがありました。こういった悩みは他社も同様に抱えているのではないでしょうか?
短納期と品質向上を実現するための出荷検査の自動化は長い間の課題でした。
第一施設工業を知ったきっかけ、
導入の決め手は?
品質向上と短納期を実現したいという想いから出荷検査の自動化を検討していました。
その時に橋本商会様より第一施設工業様なら解決できるのではと紹介を受け、相談をしたことがきっかけです。
第一施設工業様が先端技術を応用できることを提案してくださり、実現性が見えたことで導入を決めました。
導入までの流れ
導入前と導入後の違いは?
導入前は人による検査で1台あたり最大25分かかっていましたが、設備導入後はどの製品機種でもセットしてから12分で完了するほど検査時間を50%ほど削減することができました。
また、導入前は検査前のモーターを床置きしていたためスペースが埋まっていました。しかし、導入してからは床に溜めておく必要がなくなり、スペースを有効に使えるようになりました。
さらに、ロボットによる自動判定で検査精度も安定しました。具体的には、これまで人の目で見て感覚的に行ってきた塗装色検査をビジョンセンサで撮影・画像分析することで塗装色を検知し、検査結果を数値として残すことができるようになりました。
改善のためのポイント
検査の自動化にあたり、パートナー企業であるリンクウィズ様の技術を活用し、3D-CADモデルではなくマスタモデルと照合する検査方法にすることで時短とコストを抑えることに成功しました。また、銘板検査、塗装膜厚検査、塗装色検査、外観検査の4工程をロボット1台で行えるよう工夫したことで人が多くの道具を使っていた工程を一元化し、コストの大幅な削減に成功しました。
さらにDSSC(弊社開発したシステム統合ソフト)の導入により、全ての検査結果・過程を一つのシステム上の画面で可視化するようにしたことも大きなポイントですね。
第一施設工業 FAグループ所属 甲斐雅章
導入イメージ
さらなる改善点と展望は?
検査の中にはまだ製品を手で押して動かす工程が残っています。これは予算の関係なので、いずれは自動化したいと考えています。
今後の展望としては、全ての工程「試験・塗装準備・塗装・乾燥・冷却・検査」を完全に1個のラインで完了できるよう構築を行っていきたいです。そして、大型の製品にも対応できるように扱える機種を拡大しつつ、ティーチレスを目指していきたいと考えています。
これから導入を検討している方へひと言
初めは機種を限定せずにフレキシブルな設定にしておくことをおすすめします。また、設備の枠を固定せず、可変式にして高さや大きさを変えても対応できるようにしておくといいかと思います。
第一施設工業へひと言
さまざまな検査機器とロボットを一体化して、
検査工程の省力化にご協力いただいたことに大変感謝しております。
これからも様々な構想や要望がありますので、一緒に考えていただきたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。